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今、平和が脅かされています。



全世界でテロも頻発し、今後ますますエスカレートしていき本格的な戦争もやむ終えずといった風潮につながる可能性すらあると言わざるを得ません。



佐藤優さんのようにすでに第三次世界大戦は始まっていると指摘する有識者の存在からも、決して戦争は対岸の火事では済まされない現実がすでにあると考えたほうがいいでしょう。


今、日本に求められるのは何よりも主体的な理念ではないでしょうか?


日本は古来より「和を以って尊しとなす」とする伝統があります。

聖徳太子によると言われる十七条の憲法の第一条冒頭に出てくるこのフレーズには、


人はえてして派閥や党派などを作りやすい。そうなると偏った、かたくなな見方にこだわって、他と対立を深める結果になる。そのことを戒めているのだ。 それを避けて、人々が互いに和らぎ睦まじく話し合いができれば、そこで得た合意は、おのづから道理にかない、何でも成しとげられる-というのだ。 

という理念が背景にあると言われています。



近代合理主義のもとに形成されてきた現代社会にいま、さまざまなほころびが生じていることには異論はないと思います。


圧倒的な物量という力によって世界を席巻してきた結果が、今この現実社会に横たわる数多くの問題なのではないでしょうか?


欧米列強の力の前に、当時の日本の指導者達は、欧米に対して力で対抗しようとしました。


しかし結果として、そのいきついた先は太平洋戦争での降伏でした。



この時点で私たち日本は、力の論理からの決別を宣言すべきだったのかも知れません。


力の論理がもたらすものはほんの少しの勝者とおびただしい敗者なのです。



「和を以って尊しとなす」とは、少数意見にも耳を傾け、互いに和らぎ睦まじく話し合うところから合意を形成していこうという理念です。


力の論理によって多くの弊害が表れているのですから、その原因となっている「力の論理」を変えなくてはいけません。力の論理とは180度違う新しい論理で社会を作り直していく必要があるのではないでしょうか?



そこで「和を以って尊しとなす」という理念の具現化の手段として、国会に拒否権制度を導入することをお勧めしたいと思います。



現在、日本国憲法の改憲論議が活発化しています。しかし、改憲派と護憲派の議論はかみ合っていないように思いますが、この原因は互いに自らの主張を繰り返すことに終始していることではないでしょうか?


しかしこれは多数決原理のもとではやむ終えないことだと思います。最終的には数で決まってしまうのですから
互いに相手のことを考えたコミュニケーションなど必要ないからです。議論に見せかけた主張をしていればいいわけです。


しかし、拒否権制度を導入すれば、そうはいきません。合意形成のために互いの考えを真剣に聞くようになります。議論のための議論ではなく、本当の意味での議論、いわばコミュニケーションをとるようになり、本当の意味での話し合いによる合意に到達できる可能性が出てくるのです。



私は、膠着する憲法議論に以下の提案をしたいと思います。

日本の伝統でもある「和を以って尊しとなす」の理念を加え、その具現化として、憲法第56条を改正し各出席議員に拒否権を与えることを明記する。


改憲派の方々の主張のひとつに、現行憲法はアメリカから押し付けられた憲法であるというものがありますが、日本人の手でしかも日本の伝統を盛り込むことによって、改憲派の主張を満たします。


そしてこの提案は、特に無党派層からの支持は一定程度あると思いますので、世論を喚起できる可能性は十分にあります。


国民的世論になれば世界からも注目を集めるようになり、日本が生み出した新しい民主主義の形として国際社会への実に効果的なアピールにつながります。

「和を以って尊しとなす」という思想の背景には仏教があります。日本と同じく仏教文化が根付くアジア、特に東、東南、南アジアの人々へのメッセージとして効果的でしょう。

特に、中国や韓国との間には依然、先の大戦におけるわだかまりが残っていますが、この姿勢は日本が先の大戦での結果を真剣に受け止め反省しているひとつの表れとして受け止められる可能性があります。



そしてこれはテロ抑止効果にも繋がると思っています。中近東と同じように欧米の力に翻弄されてきた日本での新しい「生き方」は、テロリスト達にも少なからず影響を与えるのではないでしょうか?



日本は既に、毎年赤字国債に頼っている破産国家であります。テロ対策に莫大な予算を投じる余裕はないはずです。であれば、お金のかからない理念で対応してみる価値は十分にあります。


そして、少数意見が政策に反映されるようになります。少数意見は、特に危機的状況では非常に価値の高いものなのではないでしょうか?

あのヒトラーも、選挙を通して選ばれ、その後は数の力で次々とひとりよがりな政策を実現していきました。


少数意見の反映は、時として国家の暴走を阻止し、国民の命を守ることにもつながるのです。


以上、メリットとして考えられるものは、

1、息詰まる憲法論議に一石を投じ世論を喚起する。
2、国際社会への効果的な日本アピール
3、特にアジア諸国に対する友好親善への新たなアプローチ
4、お金のかからないテロ対策
5、少数意見の反映によって国家の暴走を防ぐ


政治家の皆さま、よろしくお願い致します。