
10月18日(日)大阪府堺市北区にあるキリスト教会チャペル・こひつじで、「放射能汚染の現実に向き合って」と題して、福島聖書教会牧師・岸田誠一郎さんの講演会が開催された。
昨年5月に福島に移り住む以前、大阪府岸和田市の岸和田聖書教会牧師を務めていた岸田さんは、理工系大学の出身で、震災以前より原発の危険性についての認識を持っており、震災後自身のクリスチャンとしての歩みの中から、福島への移住を決断したと言う。現在は実際に現地で生活しながら空間線量計「ホットスポットファインダー」で放射線量を日々計測し、エビデンスを根拠とした放射能汚染問題についての情報を発信し、不安と恐怖の中にある福島の人々に寄り添っている。
国は、追加被爆線量(自然及び医療被爆以外の被爆線量)上限値を年間1mSv(1時間0.11μSv)としているが、現在の福島市は常時0.2μSvレベルであって、これは放射線治療などの医療現場や放射性物質貯蔵施設など国が定める放射線管理区域の被爆限度レベル(1時間0.59μSv)の範囲内であって、「一般市民は放射線管理区域内で生活を余儀なくされていることに等しい」と報告した。
また、福島県内で小児甲状腺がんの可能性がある人は44万4千人に127人(確定は103人)でこれは100万人当たり285.6人(確定は231.6人)に相当し、一般的に100万人に1人と言われている割合を大きく超えているとも指摘した。
福島の人々の間では、補償の打ち切りによる混乱、立場の違いによる対立があり、仮設住宅では年寄りなどの社会的に立場の弱い方々が取り残されているという。岸田さんは、FCC(福島県キリスト教連絡会)放射能問題の責任者として、放射線計測、食品放射能計測、県外への情報発信を精力的に行っていきたいと話した。
岸田さんによると、参考のためにホットスポットファインダーで大阪府内の線量も計測したという。総じ0.1μSv/h前後だが、場所によっては0.2μSv/h以上になるところもあるという。原発事故との因果関係は不明であるとしている。
参照:福島県内小児甲状腺ガン発生のニュース
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1969