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 アメリカの福音派(エヴァンジェリカル)というとティーパーティーのようなタカ派で中絶や同性婚に否定的な態度を示す人たちという認識がありますが、CNNに、「福音派」には政治姿勢に7つのパターンがあるとした記事が投稿されています。 

  伝統主義的福音派

依然としてアメリカ人はキリスト教の民であり、これからもそうあり続けるべきだと主張する。 タカ派で中絶や同性婚に否定的な態度を示す。大統領選ではテッド・クルーズ候補を支持する傾向。

メガチャーチに属する福音派

特に公に支持者を表明することはしないが、基本的な価値観を共有している有力候補を支持する堅実な姿勢を示す。マルコ・ルビオ氏の支持層。

起業家的牧師の教会に属する福音派

あまり神学に拘らず、テレビなどのメディアで宣教活動を行い教勢を伸ばすことを好む。テレビ映えする個性的で刺激的な候補を支持する傾向がある。トランプ氏の支持層


政教分離的な福音派

政治家が宗教色を強く出すことに否定的な考えを持つ。宗教色を表に出さないマルコ・ルビオ氏を支持する傾向。

ミレニアル世代の福音派

特に支持者は定まっていない。伝統主義的福音派に考えは近いが、多様な価値観に寛容。

リベラル的福音派

福音派クリスチャンのおよそ13%がこのタイプ。ジミー・カーター元大統領もこのタイプのクリスチャン。
リベラル派ともいわれる主流派クリスチャンとは違い、聖書は神の言葉であると信じている点で福音派に入る。
黒人プロテスタントクリスチャンの多くはこのタイプになる。民主党支持層

文化的福音派

普段は教会には行っていないが、聖書を受入れているタイプ。宗教的なものには無関心だが、ユダヤ人だからユダヤ教徒というタイプに感覚は近い。日本の一般的日本人が仏教徒という感覚に近い。トランプ氏の支持層

こう見ると、トランプ氏の支持層は福音派の中でも比較的宗教意識の弱い層であることがわかります。

引用:CNNアメリカ
 http://edition.cnn.com/2016/01/22/politics/seven-types-of-evangelicals-and-the-primaries/