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2020年05月

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ル・モンド・ディプロマティークポルトガル語版
読み切りました。。

「米州機構は1950年の状況に戻った。」とアメリカ・
ポンペオ国務長官の発言の通り、ここ数年のラテン・
アメリカの右傾化は、ラテンアメリカ諸国の
米国回帰に拍車をかけているようです。

そして昨今のコロナ禍は、この流れを更に強化するの
でしょうか?

同じル・モンド・ディプロマティーク日本語版には、
米国に従属し続けるEUという記事が掲載されています。
今年1月28日にトランプ大統領から発表された新たな
中東和平案に、すべからくEU諸国は賛同の意を表明
しているようです。

ル・モンドから見える世界秩序は、アメリカ回帰です。



 
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核の傘の下にあるラテンアメリカ諸国
2000年以降、左翼政権の台頭で、アメリカと一定の
距離を取り、米州機構とは別の南米諸国連合(ウナスル)
を設立するなど、独自色を強化し始めた。


しかし、左翼政権の終焉に伴い、再びアメリカの盾に
矛を納め始め、2018年にはブラジル・アルゼンチンなど、
6カ国がウナスルから脱退した。


ブラジルのボルソナロ大統領は、トランプ大統領との
距離が近いともされるが、中国との経済関係は決して
弱まっていない。2020年1〜4月期の牛肉の対中輸出額
は過去最高を記録している。


中国のより鮮明な台頭かアメリカの覇権の継続か。。
域内人口6.3億人、ASEANの1.8倍の経済規模を誇る
中南米諸国の動きが鍵を握るかもしれない。





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米州相互援助条約、別名リオ条約もしくは協定。
1947年にアメリカとラテンアメリカ諸国が締結した
集団安全保障条約。当時は冷戦が始まったばかりで
ソ連の侵攻を想定して締結され、侵略に対しては
集団的に防衛措置をとることが約束されている。 

1951年に締結された日米安全保障条約より4年前
に締結されていることになる。

1962年にキューバは除名され、2004年にはイラク
戦争に反対していたメキシコが脱退している。
また2000年代、ラテンアメリカ諸国に左派政権
が相次いで誕生し、リオ協定を基礎に発足した
米州機構では、2005年に初めてアメリカが支持
しない事務総長が選出されているなど、域内の
結束は揺らいでいる。


トランプ大統領がメキシコ国境に壁を作るなどと
いった政策は、こんな背景もあるんだろうな。。


アメリカにとって、日本やラテンアメリカは事実上の
支配地域というのがよくわかります。


 
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「今世界は、大きく揺れ動いています。。」 というセリフ
には少々飽きが来ている感じもしますが、

国際ニュースでは比較的影の薄い中南米ですが、
アメリカとの関係に於いては、日本とのそれに
かなり似ているところがあるようですね。

キューバのカストロ議長は、アメリカ大陸の国々が加盟する
米州機構をアメリカの植民地省だと揶揄しました。。
アメリカは後見人としてアメリカ大陸の各国に対して大きな
影響を与えて来ました。

冷戦時代は、ソビエトを大いに意識し、米州機構加盟国への
攻撃は、すべての加盟国への攻撃とみなすという、集団的自衛権
の考え方を持つ軍事同盟としての機能を持っていました。
これは日米安保条約と同じです。 

中南米諸国と日本の立場は、アメリカとの関係に於いて
非常に近いことがわかります。


中南米諸国とアメリカの関係を調べることは、日本にも
大変有益だと思います。アメリカへの理解も深まるのでは
ないかと思います。

今日現在、政治的、経済的そして文化的に最も影響力のある
国はアメリカでしょう。そういう意味で、更に米州機構について
調べていきたいと思います。 

参考:ル・モンド・ディプロマティーク
 https://diplomatique.org.br/oea-o-ministerio-das-colonias-norte-americanas/
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米州機構とは、北中南米諸国が加盟する唯一の国際機関で、
アメリカワシントンに本部があります。

アメリカ以外の国は、それぞれ国家の外交政策のキーマン
が大使として代表を送っています。(アメリカはそうでも
ないようです。)

キューバ革命の旗手カストロ議長は、米州機構のことを
「北米の植民地省」だと揶揄したと言われています。


以上、フランス、ル・モンドの「ディプロマティーク」
ポルトガル語版からの情報になります。


当ブログでは主にポルトガル語のサイトを通して世界を
見ていきます。 日本では英語圏からの情報が国際ニュース
の多くを占めています。

日本も実に関係の深いアメリカをポルトガル語の情報
という少し違った視点から見ていくことは、アメリカ
のより多角的な理解につながっていくと思います。。


ル・モンドの記事なども参考にして今後、アメリカ大陸の
現代史を深く掘り下げていきます。


参考:ル・モンド・ディプロマティークポルトガル語版

https://diplomatique.org.br/oea-o-ministerio-das-colonias-norte-americanas/

 
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