大相撲で大活躍の炎鵬関。
身長169cm、体重96kg。
巨漢力士の中では一際小柄な炎鵬関が勝つと、
場内は大喝采の渦に呑み込まれる。
小さな力士が大きな力士に勝つことは
より人々の印象に残り、記憶に残りやすい。
炎鵬関は小さいからと言って決して弱いわけではない
ので例えとするのは失礼だが、パワーがものを言う
格闘技の世界で、小柄というのは素人には少なくとも
ハンディとして映ってしまう。
聖書に出てくる登場人物も同じようなところがある。
小柄なダビデが大柄なゴリアテを破った話は有名だ。
クリスチャンではなくてもご存知の方が多いと思う。
ギデオンという人物は、ことあるごとに神様に証拠
を求めた。
「もし私がみこころにかなうのでしたら、私と話して
おられるのがあなたであるというしるしを、私に見せ
てください。どうか、私が戻って来るまでここを離れ
ないでください。贈り物を持って来て、御前に 備えます
ので。」
ギデオンが子やぎ一匹を調理し、種無しパンを作り、
戻ってきた。すると主(神)の使いはそれに触れると、
燃え尽きてしまった。
しかし、そんなギデオンはイスラエルの敵を打ち破った。
韓国の有名大企業の名前にもなっているサムソンとは
聖書の登場人物のひとりだ。
サムソンは情欲の強い男だった。女性にめっぽう弱かった。
彼は欲望のままに女性をめとり、女性の言いなりになって
しまうような弱さがあった。しかしサムソンも敵である
ペリシテ人に勝利した。
イエス・キリストが生まれる前の旧約時代、神は特別に
イスラエルの民を選ばれ、御自分を現された。
「主があなたがたを慕い、あなたがたを選ばれたのは、
あなたがたがどの民よりも数が多かったからではない。
事実あなたがたは、あらゆる民のうちで最も数が少なかった。」
と言われるようなか弱き存在がイスラエルの民であった。
イスラエルは現在でも存続し、その多才な能力は誰にも
認められ、今でも存在感が大きい。
劣っていることは素晴らしい。千載一遇のチャンスだ。
主は「弱さのうちに完全に働く」と約束してくださっている。
家柄、財力、能力、体格、一切関係ない。
主はより頼む者を大きく用いて、偉大なことをされるのだから。