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 「預言」とかいうと、文明の発達した現代に於いてどん引きされる言葉だと思う。またどこぞの如何わしい新興宗教の類が好き好んで使いたがる言葉であるのは間違いない。私自身、聖書学者でもなく、所詮不完全な一キリスト教信仰者に過ぎないので、この手の話題を扱う際は、心して取組まないと大きく道を誤ることになる。

 ただ、聖書が他の書物と大きく違うのは、時空を超えているところだ。旧約聖書が書かれたのは紀元前の時代であり、その時から将来の救世主の到来について「預言」していた。 新約聖書でその「預言」の内容が、イエス・キリストであったことが述べられている。まさに預言が成就したのだと。しかしユダヤ教では新約聖書を認めておらず、旧約聖書での救世主の到来はまだこれから先の話だとしている。ユダヤ教からすれば、キリスト教こそ、世界最大の如何わしい新興宗教なのだ。そして、そのユダヤ教徒が多くを占める国、それがイスラエルである。このポイントは世界を理解する上で欠かせないことだ。

 イエス・キリストは日本の世界史の教科書にも登場しており、キリスト誕生以来、暦が変わり、今年は2015年目ということになる。(実際キリストの誕生した年については諸説ある。)そして暦が変わってから、ユダヤ教とキリスト教は互いに反目し合ってきた。聖書によれば、当時のユダヤ人の宗教指導者(当時は勿論まだキリスト教は存在しておらず、当時のユダヤ人にとっての宗教といえば、現在のユダヤ教)がローマ帝国総督ポンテオ・ピラトを唆し、イエスキリストを十字架に架けたとされているため、キリスト教徒はユダヤ教徒を激しく迫害してきた。

 確かにキリストの処刑にユダヤ教徒が関与したのは、聖書によれば事実であり(学問的な視点では諸説ある。)、聖書を受け入れる私としてはこれを受け入れている立場にある。しかし、キリストの死によって人類の罪の救済が実現されたとも記されており、ユダヤ教徒を責めると言うのはお門違いであると考えている。歴史を振り返る時、キリスト教側が大いに反省すべき点は実に多い。そしてユダヤ教は間違っているということも言えない。私はキリストを受け入れているが、証明している訳ではない。このブログではたびたび言及しているが、宗教というのは証明の対象とは成り得ない。RELIGIONという単語の語源はRELATION(関係)であり、論理的整合性をベースとする学問ではないからだ。

 ユダヤ教とキリスト教の抗争の歴史は現在にも暗い影を落としている。ユダヤ教徒達が国際経済に与える影響は現在でも実に大きい。これは度重なる迫害によってなかなか定住出来る土地を持てなかったユダヤ教徒達が経済力を求めた結果でもある。そしてこの経済力の打破を図ったのがヒトラーである。そして更に、IS(イスラム国)を背後で操る国々と旧約聖書にも書かせて頂いた通り、IS(イスラム国)へのイスラエルの関与の憶測だ。日本の主要メディアではこの視点は殆ど放映されないが、歴史的背景から、中東やヨーロッパではこういった憶測が渦巻いている。

 話は、旧約聖書に戻る。旧約聖書には多くの預言が記されておりそれはこの世界の終わりについても多くの預言がされている。その一つが、旧約聖書エゼキエル38章2節から描かれている。

人の子よ。メセクとトバルの大君であるマゴグの地のゴグに、あなたの顔を向け、これに対して預言して、言え。主なる神はこう言われる。メセクとトバルの大君であるゴグよ、見よ、わたしはあなたの敵となる。わたしはあなたを引きもどし、あなたのあごに鍵をかけて、あなたと、あなたの全ての軍勢と、馬と騎兵とを引き出す。彼らはみな武具をつけ、大盾、小盾を持ち、すべてつるぎをとる者で大軍である。ペルシャ、エチオピヤ、プテは彼らと共におり、みな盾とかぶとを持つ。・・・

太線で記したゴグについては、14節以降で、
主なる神はこう言われる、わが民イスラエルの安らかに住むその日に、あなたは立ち上がり、北の果のあなたの所からくる。・・・


と北の果てにあるとされていて、ゴグはロシアではないかという解釈が一般的である。そしてゴグは上述の通り、ペルシャやエチオピヤ、プテ、などと共におり、、となっている。ペルシャは勿論、現在のイラン、エチオピヤ
プテは北アフリカの地域(具体的な国などは諸説ある。)と理解されている。。

ロシアとイランはここ数年急接近している。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151124/k10010317251000.html

そして、アフリカで急拡大しているのがボコ・ハラムである。イギリスの経済平和研究所の最新の調査によると、世界全体のテロによる犠牲者の半数は、ボコ・ハラムとISによるものであるとされ、2014年のボコ・ハラムによる犠牲者は6684人に上り、ISによる犠牲者6073人を上回っているという。北アフリカにおけるボコハラムへの対策も浮上してくるであろう。

 エゼキエル書の預言を想起してしまうような状況に近づいている気がしてならない。エゼキエルの預言それがいつなのか、それについては神しかわからない。キリスト教がそして聖書が正しいというのはおかしな主張だと思う。それは証明されるべき学問ではなく宗教だからだ。(宗教という言葉は学問や哲学を想起させる。日本語の宗教はRELIGIONを訳した際に登場した造語であって、RELIGIONの語源であるRELATION(関係)を考慮し、個人的には宗教ではなく「絆」と訳したい。)だが、事実としてキリスト教が歴史上良くも悪くも実に多大な影響を及ぼしてきたのは受け入れざるを得ないであろう。全世界でもっともポピュラーな年号はキリストの生誕を起源とする西暦なのである。世界を理解するうえでキリスト教は必須である。

画像&引用:GOSPELPRIME
https://noticias.gospelprime.com.br/boko-haram-maior-terrorista-mundo/
参照:
https://www.worldwatchmonitor.org/2015/11/4114090/