
キリスト教の神を信じる人が33%に。。
フィンランド福音ルーテル教会研究所が4年ごとに発表しているクリスチャンについての世論調査が発表されました。
キリスト教の神を信じていると答えた人は33%に達し、前回4年前の27%から6%増えたことがわかりました。
当研究所のKimmo Ketolaディレクターは、
最近増えているフィンランド社会の価値についての議論の結果ではないでしょうか。
としています。
そして、フィンランド人は死後の世界についての考え方に一貫性が見られないという特徴があるとのことです。
約70%のフィンランド人は死後の世界については誰にもわからないと考えているものの、キリストの死者からの復活についての見解を持っていない人はわずか10%だったこともわかっています。
ヨーロッパではここ数100年、キリスト教自由主義神学派(リベラル派)が席巻し、人々は人間の知性こそ絶対であると考える風潮が圧倒的でした。知性が絶対化される中で、人々はキリスト教からも次第に離れていきました。敢えて宗教は何かと問われれば、キリスト教と答える程度の人々が多数を占めるに至りました。多くの日本人が仏教や神道に持つ感覚に近いと思います。
しかし、最近のヨーロッパのあらゆる階層で広がる危機的状況の中で、ヨーロッパの価値観について改めて見直され始め、キリスト教への関心が高まってきています。
人間の知性とキリスト教的価値観のジレンマにもがき苦しむ現代ヨーロッパ人の姿が浮き彫りになっていると言えるでしょう。
参照&画像
EVANGELICAL FOCUS
http://evangelicalfocus.com/europe/2081/One_in_three_Finns_believe_in_the_Christian_God