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   移民問題は、我々日本人にはなかなか理解できない。
 
 移民国家であるブラジルは人口2億500万人、アメリカは3億2200万人の大国である。アメリカは歴史的にイスラエル寄りの政策を掲げてきたものの、ここにきてイスラエルが反対しているイラン核合意に踏み切るなどアラブへの配慮も見られるようになった。アメリカには500~800万人のユダヤ人系市民がいると言われている。(ユダヤ人の定義は必ずしも血統だけではなくユダヤ教徒も含む場合もあるなど複雑)、アメリカCensus Bureauによると、アラブ系は約160万人であり、ここ数年増加傾向にあることももしかしたら影響しているのかもしれない。

 一方、ブラジルはといえば、在日ブラジル大使館によると、「イスラエルとパレスチナが互いに主権国家として共存すべき」という立場を歴史的にも表明してきている。ルーラ前大統領時代はパレスチアナ・スンニ派系過激組織ハマスに資金提供を行い、今年2月には非公式ではあるもののブラジル外務省ナンバー2が、ハマス高官と会談を行うなど、イスラエルに対して距離を置く姿勢を見せてきている。そのブラジルには、ユダヤ系が約10万人に対し、アラブ系は1200万人と言われている。

 民主国家に於いては、その国民の意向は無視できない。今、ヨーロッパを初めてとして世界に広がりを見せるアラブ系難民がそれぞれ移民として定住し、その子供達が国民として選挙権を持つことになる。将来的に世界の中東政策がよりアラブよりに変化していく可能性を秘めており、イスラエルは孤立を深めていくのではないか?


画像:GOSPELPRIME