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(グイド・レーニ『ゴリアテの首を持つダビデ』)



・・・その後、神はこの国の祈りに心を動かされた。(Ⅱサムエル21章14節後半)


ダビデは古代イスラエルの繁栄の礎を築いた王として、高校の世界史の教科書
にも登場する程、長くその栄誉と功績が語り伝えられている人物です。


ダビデについては旧約聖書Ⅰサムエル記、Ⅱサムエル記にそのあゆみの詳細
が記され、そして詩篇に出てくる詩の多くははダビデ自身の著作である
と言われています。 旧約聖書中、実に210ページ以上にもなります。

 
ところで、新約聖書Ⅰペテロで、クリスチャンについて「あなたがたは
選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神のものとされた民」と
言っており、更にヨハネの黙示録5章では「 すべての部族、言語、民族
、国民の中から、あなたの血によって人々を神のために贖い、私たち
の神のために、彼らを王国とし、祭司とされました。」としています。


したがって、ダビデ王の人生は、王なる祭司たるクリスチャンにとっては、
非常に参考にするべきものであって、神はダビデに対して接したように、
私たちクリスチャンにも接するのではないでしょうか?

さらにクリスチャンというのは、当時のダビデに匹敵、いやそれ以上の存在
なのです。なぜならダビデは王だけでしたが、クリスチャンは王なる
祭司だからです。

クリスチャンとはどれだけ高価で価値のある存在なのでしょうか!!


そのダビデは、当時イスラエルに起こった3年間の大飢饉の原因が、
前の王サウルがギブオン人との盟約を破り彼らを討とうとしたこと
であるとわかると、ギブオン人の求めに応じて、サウル王の息子7人
をさらし者にして殺しました。 

サウルの妻リツパは粗布に座り、彼らの死体に獣や鳥が近寄らないよう
にしていました。それを知ったダビデは、既に亡くなっていたサウルと
サウルの息子ヨナタンの骨を持って来て、そして人々はサウルとヨナタンの骨
を先祖の墓に葬ったとあります。

ダビデは慈悲深い王でした、そして、神の心が動かされたのです。


私たちクリスチャンの行動ひとつひとつが神に覚えられ、そして
ダビデのように人に寄り添うという行いをも覚えてくださり、
それによって心を動かしてくださる神様なのです。

全知全能なる神様の心すらも動かすことができるなんて
なんと偉大なことでしょうか?

その後イスラエルには再び信じられない素晴らしい奇跡が満ち溢れて
いきました。