中国が進める国家安全法制への反発が香港市民の間で広がり、アメリカ
なども強く反対する中、マカオの賀一誠(ホー・ヤッシン)行政長官は、
「中国の主権、 安全、発展の保護は、マカオと香港住民を含むすべての人々の永遠の務めである」
として、中国北京政府を支持しました。
マカオではデモは発生していません。背景はこちらに詳しく
説明されていますが、中国と旧宗主国ポルトガルとの歴史的
関係があるようです。
マカオは、ポルトガルの旧植民地ですが、そのため特に、
ポルトガル語圏諸国にとっての中国への窓口としての位置付け
が益々深まっています。
「中国ポルトガル語諸国間通商協力フォーラム常設事務局」
がマカオに設置され、特に経済分野での結びつきが非常に
強固になっています。
このコロナ禍の中、中国のコロナ対策に疑義を唱えるオーストラリア
からの牛肉輸入を停止しましたが、一方でブラジルからの牛肉輸入は
今年過去最高の実績に達する見込みです。
ブラジルはコロナ感染者の増大が顕著ですが、貿易に置いては今年1〜4月の
貿易収支は前年比わずかマイナス2%の落ち込みで留まっています。
中国の世界からの孤立化に拍車がかかっているように見えますが、
ポルトガル語圏諸国の動きも、中国の今後の出方に影響を与える
と見られます。
参考:hojemacau