
G20大阪サミットで盛り上がっている日本の不意を打つかのように、、
メルコスール(ブラジル・アルゼンチン・ウルグアイ・パラグアイ)とEUがFTAで暫定合意しました。
さすがに日本でもロイターでも報道されています。さすがロイターです。
このニュースのほうが、世界的影響力も高くG20はお株を奪われてしまった形です。
ヨーロッパメディアでは、やはりG20よりも大きく扱っていますね。
スペインのエル・パイースでも、非常に好意的にニュースを伝えています。まだ暫定合意なのですが、あたかも即発効されるかのような勢いで伝えています。
これで新たに7億7000万人の自由経済市場が誕生することになります。
またブラジルでは90%以上もの対EU輸出品への関税が今後段階的になくなり、向こう15年で1250億レアル(約3兆5000億円)の経済効果が予測されています。
あれ、、15年でこれだけですか。。ブラジルの名目GDPは年間約220兆円ですから大したことないですね。。
エル・パイースによると、元駐英ブラジル大使で実際この協定の交渉役だった、フーベンス・バルボザさんは、
「このFTAはそれほどブラジルに経済的な恩恵はないのではないか。」とコメントしているようです。
一方、ポルトガルのコヘイオ・ダ・マニャンには、このFTAはEU内では、ポルトガルが一番恩恵を受けるって書いてあります。でも根拠は何も書いてありません。
ほんま、EUのメディアはとりあえず、祝賀パーティーの真っ最中のような感じです。
この協定は、交渉20年を経てようやく合意にこぎつけました。
どうも、今回の合意は、EU側の事情が多分にあったのではないかと思います。そうブレグジットとか。。。
まっ、これはブレグジットにどれだけ影響与えるか。。これでソフトブレグジットに傾くのかな。