ブラジル・オズワルド・クルース財団の研究者はこの程、メタゲノム解析を通して、サンプルからジカウイルスの全ゲノム配列を確認し、2013年フランス領ポリネシアで大発生したものと97~100%の確率で同じであることがわかったことを国際科学雑誌The Lancet Infectious Deseasesにて発表した。
同財団フラビウイルス研究所チーフ、Ana Bispo氏によると、確認できた配列を系統分類的に解析したところ、羊水中のジカウイルスは2013年にフランス領ミクロネシアで大発生したウイルスと極めて近かったとしている。またこの大発生時にも小頭症の胎児の増加傾向が見られたと言う。
また2015年10月に小頭症と診断された胎児を妊娠している妊婦の羊水から隔離されたウイルスが、胎盤を通過し、胎児に達する可能性のある証拠があったことも明らかにした。
メタゲノム解析とは?
微生物を環境中から取り出し、培養してから性質を調べるのではなく、培養せず環境中の微生物全てを収集し、調査していく方法。この方法によって、環境中にどのような微生物が存在し、また機能があるかを調べることが可能となることによって未知の機能の発見に繋がることが期待されている。
引用&画像
Agência Fiocruz de Notícias ブラジル
https://agencia.fiocruz.br/zika-em-liquido-amniotico-e-similar-ao-da-polinesia-francesa
東京薬科大学
http://pathos.ls.toyaku.ac.jp/applife/keywords/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%82%B2%E3%83%8E%E3%83%A0%E3%81%A8%E3%81%AF/