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 エルサレムを首都として認めたアメリカ・トランプ大統領の姿勢は、日本では殆ど受け入れられていないように思います。

日本で報じられているトランプ大統領の決断の背景は、

ウォール街を席捲し、大口献金者であるユダヤ人富裕層へのリップサービス

トランプ大統領の支持層であるキリスト教福音派への配慮

といったところでしょうか。

しかしなぜ、エルサレムを首都と認めることが、キリスト教福音派への配慮になるのでしょうか??


そもそも、イスラエルの大半の人は「ユダヤ教徒」です。キリスト教徒ではありません。

そのあたりの理由はあまりはっきりと説明されていないように感じます。


エルサレムは、イスラム教、ユダヤ教そしてキリスト教の聖地であると日本でも報じられています。


そうなのであれば、ユダヤ教徒が大半を占めるイスラエルの首都として認めるということは、エルサレムをユダヤ教徒に譲るということであって、キリスト教徒にとっては受け入れ難いことなのではないでしょうか?




このあたりのことを、日本のメディアはあいまいにしているような気がしてなりません。


しかし、世界を見るにあたって、これについての理解は極めて重要であると思います。。


そこでまずは、エルサレムはキリスト教の聖地なのか考えてみたいと思います。。

クリスチャンにとっての聖地を考えるにあたり、次の聖書の箇所を参考にしたいと思います。

わたしたちの国籍は天にある。そこから、救主、主イエス・キリストのこられるのを、わたしたちは待ち望んでいる。(ピリピ3:20)
自分のからだは、神から受けて自分の内に宿っている聖霊の宮であって、あなたがたは、もはや自分自身のものではないのである。(第1コリント6:19)
「聖地」とは、その信仰の対象である神がおられる所です。


キリスト教の聖地とは、この世界のどこか具体的な「場所」ではないと理解します。神がおられる「天」であり、イエス・キリストを信じるときに与えられる「聖霊」が宿るクリスチャン自身が「聖地」です。


確かにキリストはエルサレム近郊で生まれ、十字架に架かったのはエルサレムでしたが、だからといってそこを聖地であるとは考えません。エルサレムにおられる訳ではありません。天におられ、そして信じるクリスチャン一人ひとりと共におられます。

ですから、クリスチャンにとって、エルサレムがユダヤ教徒のものになろうが、イスラム教徒のものになろうが、それは大したことではありません。


(私は、キリスト教福音派(に近い)だと思いますので、福音派ではない方々とは考え方が違うかもしれません。そして福音派でも異論がある方がおられるかもしれません。)


まず、このことを踏まえるべきだと思います。。

トランプ大統領は、自分はクリスチャンであるとはっきり表明しています。そして、ペンス副大統領は敬虔な(ガチガチな)福音派クリスチャンとして知られています。



となると、新たな疑問が生じます。




クリスチャンにとって、イスラム教徒のものでもユダヤ教徒のものでもどちらでもよいのなら、なぜ、ユダヤ教徒をえこひいきしているかのような態度をとるのでしょうか??


これを考えるにあたっても、聖書を参考にしたいと思います。


その日、主はアブラムと契約を結んで仰せられた。「わたしはあなたの子孫に、この地を与える。エジプトの川から、あの大川、ユーフラテス川まで。(創世記15章18節)

彼らは確かに喜んでそれをしたのですが、同時にまた、その人々に対してはその義務があるのです。異邦人は霊的なことでは、その人々からもらいものをしたのですから、物質的な物をもって彼ら(イエス・キリストを信じるユダヤ人)に奉仕すべきです。(ローマ15章27節)


クリスチャン、特に福音派と呼ばれるクリスチャンは聖書を人生の唯一の規範であると受け入れています。そして、その規範を受け入れ実践していくときに祝福されると信じています。

聖書にこのような箇所があるので、クリスチャンとしてその言葉を受け入れているので、ユダヤ人に好意的な態度をとっているということです。

アメリカ歴代大統領は、すべてクリスチャンです。大統領によって、その信仰度合いは異なりますが、基本的にはユダヤ人に好意的な態度をとることに異論はありません。アメリカ連邦議会では既に1995年、イスラエルの首都がエルサレムであることが可決されている背景にもこのような理解があります。

ただ、私は個人的には、今回のトランプ大統領の決断を賛成は出来ません。。反対というわけでもありません。正直よくわかりません。聖書は決してユダヤ人だけを愛しなさいとは言っていないからです。。


隣人を自分のように愛しなさい。(マタイ23:39)

この隣人とは、ユダヤ人ではありません。。すべての人が対象です。イスラム教徒の方ももちろん含まれます。


それではなぜ、トランプ大統領はこのタイミングで、エルサレムを首都と認めたのでしょうか?

ここで、興味深い歴史的背景をご紹介したいと思います。

歴史的にユダヤ人に好意的な態度をとると栄え、迫害すると滅びる傾向があります。。

まずは、ヒトラーです。。ご存知の通り滅びました。そして、ヒトラーに味方した日本(大日本帝国)も滅びました。。


しかし、日本がユダヤ人と協力関係の下で戦った日露戦争では、勝利しました。(その辺のことは司馬遼太郎の坂の上の雲に詳しく出ています。。)当時ロシアで苦しむユダヤ人の助けになると考えたジェイコブ・シフという銀行家が多額の戦費を調達してくれました。


大英帝国の礎を築いたと言われているのは、ベンジャミン・ディズレーリ首相です。ユダヤ系移民である彼をイギリス人は首相に選び、ディズレーリ首相が、スエズ運河の権益を手にしたことが、イギリスの飛躍の要因と言われています。。。

他にもまだまだあります。



恐らく、このあたりの歴史的背景ぐらいは、トランプ大統領も当然知っているでしょう。

アメリカ・ファーストを標ぼうし、アメリカの繁栄を取り戻すことに使命感を覚え、本気で実現しようと思っているのかなあと思います。。



このような明白なユダヤ人への協力姿勢にトランプ大統領の何か並々ならぬ決意を感じてしまうのですが、、北朝鮮への侵攻でなければいいのですが。。